全国巡回中の「アーノルド・ローベル展」が福島県にやって来たので、いわき市の美術館まで行ってきました。
みなさんは「がまくんとかえるくん」シリーズを覚えていますか?
今年で誕生から50年、教科書にも載っている名作絵本シリーズです。
ふたりのかえるの友情物語に心温まりますが、時々とてつもなくシュールで、今読んでも面白い。腹抱えて笑える場面がたくさんあります。
一番好きなのは、病気のかえるくんにがまくんがかけた言葉とかえるくんの返しです。
かえるくん、きみ ひどく かおが青いよ。
ぼく いつだってかおが青いんだよ。だってかえるなんだもの。
このやりとりだけで一生笑える…と思いました。
しかもこのかえるたち、とても文化的で、きちんと生活をしているんです。
互いの足りないところを補い合いながら、楽しいことも悲しいことも共有し、自然の中でつつましく暮らすふたり。
忙しない生活を送る現実世界の大人たちにとって、自分を見つめ直すきっかけになるようなお話ばかりです。
日々の生活に疲れたら、ぜひこのシリーズを手にとってみてください。