営業部

陽に向かえず

光を追えなくなった。重い頭ももう支えられない

隣に並ぶ仲間達は青々とした葉に鮮やかな黄色を咲かせ、太陽と見つめあっている
私にはもう見られない青い空を、自由に舞う鳥達を、当たり前の様に享受している

勝手だ。地面に激突する日を待つ様になってからは、見向きもされない
太陽は見つめ続けてくれているのかも知れないが、それももう私に確認する術はない
終える瞬間、意識が僅かでも残って居たらもう一度あの鮮烈な輝きを目の当たりにすることができるのだろうか
或いは、暗く落ちた後かも知れないが

その時を期待してもう少しだけ、いずれ抱かれる世界と話をしていよう

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