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告白

前々から観なきゃなと思っていた作品、コロナ禍でようやく見ることができました。大層面白かったです。
主人公の女教師が淡々と言葉を紡ぐ様がめちゃかっこよくて好きでした。
舞台は中学校の教室で、女教師が自分の娘をこのクラスの生徒に殺されたと告白するところから始まります。
最初は私語などでざわついている生徒たちですが、話の内容を聞くうちに空気が変わり、教師の独壇場となります。
犯人は誰なのか、どうやって殺したのか、何故殺したのか、疑問が晴れるごとに次の展開への興味も高まります。

次のチャプターでは「娘を殺した2名の生徒」が主人公となり、それぞれの事情を語ります。
何故教師の娘だったのか、どうして殺そうと思ったのか、
2名の家庭背景なども明らかになりつつ、ねじれた人間関係にため息が出ます。

その次は2名の生徒に最も深く関わる「同じクラスの女子」と「生徒Bの母」が主人公となり、もう一つの視点から見る一連の事件を語ります。
告白が進むに連れより入り組んだ環境が形成されていくのにわくわくが止まりません。

その過程で2名の生徒はそれぞれ破滅の道へと進んで行くのですが、その絶望感も最高でした。
生徒Bの悲惨な精神下でのコミカルな表現や、同じクラスの女子がゴスパンっぽい服装を好んでいるようなところも個人的には好きです。
佳境のシーンで生徒Aのプライドが崩れていくところもウルトラ爽快です。電話口でここまで人を追い詰められるなんて…原作も読みたくなりました。

思春期特有のいや~な雰囲気と復讐劇が好きな方にはおすすめです!

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