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走って逃げる

自分は蜂のような小さな存在で、禍々しい姿をした恐ろしい何かに捕食される対象となっている。それは魔女のようでした。
追われて捕まると死んでしまうのですが、なんとか逃げながら生きていました。
逃げ切って、隠れながら他の誰かが捕食?されているのを見ていたりして。
そんな日々を何度か過ごしていたら、身体能力が上がり、発見されてもとてつもない速さで逃げることができたり周囲に合わせて擬態して隠れたりできるようになりました。
ある日、また他の誰かが追われているのを見つけます。
最初はただ眺めているだけでしたが、今の自分ならいけるんでは?と若干血迷いその誰かの元へ走ります。
そのまま掴み、これまで生息していた荒廃した大地と廃工場がたくさんあるエリアから柵を飛び越え、空へ飛びました。
すると、眼下一面に花畑が広がります。
菜の花の黄色、桃の花のピンク、細かくは分かりませんが、それまでとは全く違うパステルな色彩のエリアでした。
急に緊張感から開放された気がして、あたりを散策していましたが、
夢から醒めた後、ふとこの穏やかなエリアでもまた生死をかけた鬼ごっこが始まるのだろうなとぼんやり考えました。
普段とても安全に生きているのだなと実感しました…

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