営業部

僕がマリオなら、誰かが操作してるはずなんだ!

漫画とか小説とか映画の主人公は主人公としての人格が存在していると思うのですが、ゲームの主人公ってプレイヤーに寄生されているただの器であると思うのです。

だって本人の意思とは裏腹に、プレイヤーの押すボタンや選ぶ展開によって自分の運命が変わってしまうじゃあないですか、本当はそこに主人公の望む未来が有ったのかもしれないけれど、抗えないどこか頭の遠くからの信号によって異なる方向へ進まなくてはならないのです。飛び込みたくもない崖に飛び込んで、上げたくもない叫び声を上げて、ずっと好きだった幼なじみに酷いコト言って、救いたくもない世界を救う。

本当は魔王の隣で笑っていたかったかもしれないのに、でもそれすら自分の意思ではないのかもと眼の前の魔物から流れる血を見て思うのです。

「プレイヤーの意思に反するRPG」

「主人公が理に抗うRPG」

や・・・やりたい・・

やりたい!!!やりたい!!!!

最初は思い通りの方向に動かない、そのうち選択肢が選べない、狙った敵を倒せない、

最終的にはセーブできなくなる。

そうだ、主人公と私たちで心理戦をしましょう!

なんとしてでも全ての結末を見たい私たちと、ただ平穏に暮らしたい主人公で、ゲームの世界を超越したメタな駆け引きです。そのうち選択肢を消されます。

主人公に気取られないように主人公を操作し、伏線を回収し、知らぬ間に望まぬエンディングを迎えるのです。

それに絶望・憤慨・などする主人公を見て、してやったり・・・ とほくそ笑むそんなゲーム・・・・

やりたい・・・・

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