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破滅と再生を繰り返す世界

ひたすら終わりを見続けるゲームってないですかね。
終焉を受け入れた世界の中で生きる7日間とか、そんな感じのゲーム。
プレイヤーは残り7日間で終わる世界で生きる人間の1人で、その日まで毎日を過ごすことが目的。
主人公のいる町は都会と田舎が入り混じったような場所。舞台は日本じゃなくて、海外っぽい雰囲気が良いですね。彩度は低めで、グラフィックはリアルならリアルなだけ良い。超現実的で、美しさが全てぐらいの勢いで。

朝起きる所からゲームはスタートして、あとはほとんど台詞も文章も無いまま進行する。ちょっとした会話と調べる実行時の説明くらい。
カーソルで移動して視点を動かして、視点は常に一人称で。あとは◯で調べたり行動、□でアイテム呼び出して、程度のシステムで良いと思います。スクリーンショット撮れると楽しいですね。カメラモードがあっても良いかも。

1日目には咲いていた花も、日が過ぎるに連れて枯れていく。
隣に住んでいるお婆さんは毎朝玄関先に置いてある椅子に座っていて、挨拶を交わすのが日課だったのにいつの間にか居なくなっている。
そう言えば野良猫用に出しておいた餌が減っていなかった。
空の色がおかしい。
海辺に生き物がたくさん打ち上げられていた。
赤ん坊を抱いて幸せそうに散歩をしていた母親は、1人人形を抱えて町を彷徨う。
夜空はまだ綺麗だった。水面に映る夕日は輝いていた。
なのに確実に、世界は終わりを迎えようとしている。

そんな日々の変化を見つけて感じるゲームです。静かに終わっていく世界。

次の日が来るのには一定の条件があって、例えば外出時の探索時間がリアルタイムで30分過ぎたら強制帰宅、室内での行動に移り、その後は選択で就寝→翌日、だったり、外出時、自由行動時に特定のイベントを発生させると時間が経過したり、といった感じで。……沈む夕日とか動物の鳴き声と揺れる木々とかをじっと見ていられる余裕も欲しいですけど…
特定のイベントは人に話しかけるとか、猫を追いかけるとか、拾ったアイテムを然るべき場所、時に使用するとかで発生します。1周目のプレイでは発生しないイベントがあったり、すべてのイベントを見てからでないと最後のエンディングが見れなかったり、それをやりこみ要素とする。

世界が何故終わるかとか、主人公は何故終わりを繰り返すとか、その辺の謎は全部説明しない感じで。曖昧に、材料だけ示してあとはプレイヤーに委ねるストーリーが良いです。
終焉の日も隕石ボーーンみたいなダイナミックなやつじゃなくて、もっとシンプルで穏やかなものが良いです。
中にはそういった終わりもあるかもしれませんが。

エンディング数は10くらい欲しい…ですね個人的にそれくらいあると満足できそう。展開被るくらいならもっと少なくてもいいです。
世界の崩壊を見た後はスタッフロール、暗転、でまた朝がきます。
持っていたアイテム主人公の記憶は引き継がれますが、日常はそのまま。
ただ前回のプレイで発生させたイベントはすべてのエンディングを見るまで2度と見られない。
つまり周回を重ねるごとに人が少なくなっていったり、部分的に日常が欠けていく。

そんなゲームとかありませんか。やりたい。
映画でもいいです。

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