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キャラクター考察:アンドレ・グランディエ編

今年1月に「ベルサイユのばら」の劇場版アニメが公開されました。
もともと原作漫画を愛読していた私にとっては期待半分、不安半分でしたが、公開から3ヶ月経つ頃には劇場に9回も通っていました。
先月末からは早くもNetflixで配信開始し、毎日のように再生しております。

そんなベルばらの一番好きなキャラクターがアンドレ・グランディエです。
アンドレといえば、身分の違いを乗り越えて、主人公オスカルの伴侶となる人物。
このアンドレについて少し掘り下げさせてください。

ラウンドワンのベルばらコラボ企画に乗っかってパーティーしました

名門貴族ジャルジェ家の令嬢で、父によって跡取りとして育てられた男装の麗人オスカル。

幼い頃からジャルジェ家に仕え、平民ながらオスカルの幼なじみとして共に育ち、常にオスカルに寄り添い守り続ける従僕アンドレ。

貴族の令嬢と平民の使用人という、どうしようもない身分の差がある中で、
募るオスカルへの恋心に苦悩し、時には狂ってしまうアンドレに感情移入してボロボロに泣けてしまうのです。
アンドレのオスカルに対する激重感情が爆発するシーンは令和のコンプラに抵触するレベルのものもあるため、
劇場版アニメでは上手いこと編集されて印象がかなり和らいでいました。監督アンドレ説(公式ネタ)があったくらい。

これだけ述べるとただのヤバいやつみたいに思えるので擁護させてもらいますと、
アンドレはかなり優秀なのでございます。
以下ネタバレあり。

さまざまなグッズ

給仕や来客対応などのお屋敷の仕事が完璧なのはもちろん、
情報収集が得意で平民ながら上流貴族の話し相手になれるくらいには教養があり(そしてその努力は見せない)、
軍隊においてもオスカルの補佐として司令や隊員の招集なども行い
なんといっても片目を失ってでもオスカルを助けますし
とにかくオスカルのピンチを100%察知してセ〇ム並みにすぐ駆けつけるのです。
身分も財産もないという自覚があるため、彼がオスカルに差し出せるものは自分の命だけなんですよね。重いですね。
そして最後は「オスカルのために命をすてる」という若き日の誓い通り、身を呈してオスカルを銃弾から守ります。

究極の有言実行…

アンドレwith池田理代子先生のイラストカード(来場者特典)

劇場版は後半シーンが原作に忠実で本当に感動したと同時にしんどかったです。
漫画ですら一生分泣いたのに、キャラクターが動いて喋っているとさらにつらい。

全体を通して、初めは尺の都合でカットされたシーンや登場機会を与えられなかったキャラクターに意識が向いていましたが、
実は画面の隅々までよく見てみると、あらゆるところに原作絵が散りばめられていて
かなり原作への愛とリスペクトを感じる仕上がりでした。
昭和のTVアニメ版では後半が大きく改変されてほぼ別物になっていたので、
やっと原作に沿った映像作品が見られて大歓喜です。

この劇場版、ベルばらをよく知らない方にもおすすめいたします。漫画史に輝く傑作である原作漫画への導入にもなると思っています。

あなたもアンドレに狂うかも…?

(営業・N)

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